ここは、株式会社トミーウォーカーのシルバーレインで活動しているキャラ『桐嶋夜雲』のブログです。
心当たりのない方は回れ右で脱出をお願いします。
※ここに掲載されるイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の
世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注した和水に、著作権は各クリエーター様に、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
プロフィール
HN:
和水
性別:
非公開
アクセス解析
[1]
[2]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
背中の温みが、いつもと違う。
風受けるスピードも、カーブでの傾きも、障害物を避ける丁寧さも。
何もかもが違うツーリングに、夜雲は初めてバイクに乗ったような気さえしていた。
風受けるスピードも、カーブでの傾きも、障害物を避ける丁寧さも。
何もかもが違うツーリングに、夜雲は初めてバイクに乗ったような気さえしていた。
PR
ゆらり、と小さく揺れる灯りを見て、初めて己の周りが暗いと気づいた。
虚には何も響かず。
凪いだ果てには、彩りなど無く。
冷え冷えと乾いて柔らかに広がるそれを、闇と呼ぶのだと初めて知った。
「玲人ってさ……何で俺を拾ったんだ?」
夜雲にとってソレは、特に思い詰めた質問ではなかった。
ただ、いつか玲人に聞いてみようと思い立って、今度玲人に会ったらと思い、その今度が今だっただけである。
一方、聞かれた玲人は何とも奇妙な顔つきで夜雲を見返していた。
夜雲にとってソレは、特に思い詰めた質問ではなかった。
ただ、いつか玲人に聞いてみようと思い立って、今度玲人に会ったらと思い、その今度が今だっただけである。
一方、聞かれた玲人は何とも奇妙な顔つきで夜雲を見返していた。
「お前…成人式に行ったんじゃなかったのか」
玲人が昼食を取りに帰って来たら、だらりとソファに寝転がっている夜雲を見付けたのである。
本日、晴れがましく成人式に臨んでいるはずの夜雲を見付けて、流石の玲人も呆れた声しか出ない。
玲人が昼食を取りに帰って来たら、だらりとソファに寝転がっている夜雲を見付けたのである。
本日、晴れがましく成人式に臨んでいるはずの夜雲を見付けて、流石の玲人も呆れた声しか出ない。
珍しい事があるものだ。
と、桐嶋玲人が目を瞬かせたのは、仕事を片付けて一息つこうと自室に引き上げてきた時だった。
日付が変わる境界線という時間帯にも関わらず、夜雲の離れから賑々しい嬌声が聞こえてきている。
常ならぬ出来事だ。
ああみえて、夜雲は騒々しさをあまり好まない。
夜雲の存在を隠していた頃は勿論、明らかにした後になっても、玲人の自室から見える離れは、とてもあの年代の子供が住んでいるとは思えぬほどの静寂に包まれていた。
玲人がふと離れに足を向ける。
己以外に、あの離れを訪れる者は ── しかも、女だ ── どんな人間なのか。
その訪れは、夜雲を大学へ放り込んでまで望んだ変化の現れなのか。
非常に、興味深かった。
と、桐嶋玲人が目を瞬かせたのは、仕事を片付けて一息つこうと自室に引き上げてきた時だった。
日付が変わる境界線という時間帯にも関わらず、夜雲の離れから賑々しい嬌声が聞こえてきている。
常ならぬ出来事だ。
ああみえて、夜雲は騒々しさをあまり好まない。
夜雲の存在を隠していた頃は勿論、明らかにした後になっても、玲人の自室から見える離れは、とてもあの年代の子供が住んでいるとは思えぬほどの静寂に包まれていた。
玲人がふと離れに足を向ける。
己以外に、あの離れを訪れる者は ── しかも、女だ ── どんな人間なのか。
その訪れは、夜雲を大学へ放り込んでまで望んだ変化の現れなのか。
非常に、興味深かった。